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2008年2月 5日 (火)

ねこのばば 畠中恵

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ねこのばば 畠中恵

しゃばけぬしさまへから続くひ弱な若だんなシリーズ第3弾。

短編集。
今回も今か昔か惑うようなお話が出てきます。
若だんなも身体はおいといて心はしっかり強くあられます。

茶巾たまご
花かんざし
ねこのばば
産土
たまやたまや

優しい推理物なんだけど、そこここで人の心のありようが問われます。悪いを悪いと感じない、人の痛いを痛いと感じない、でも自分自身にされるのはイヤ。自分が痛いのはイヤ。それだけははっきりしている。自分のために人が痛みを感じるのは・・別に構わない。想像力の欠如なのか、脳に異変が起きているのか、若だんなと妖の世界でも解決できかねる問題です。それでも寂しい哀しい愛しい、そう感じる心を持って人を守ろうとするものは妖にも人にも存在します。

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