ストロベリーナイト 誉田哲也
ストロベリーナイト 誉田 哲也
冒頭からグロい描写でつかまれるというよりは憂鬱になる。グロい描写と他ページのポップな語りの落差に救われる。姫川玲子警部補は30ちょい前の背の高い見た目イカしてるように見える強気な女。過去には犯罪に巻き込まれた経験も持つ。ミステリーというにはカンのみで突っ走られるのは困る。でもミレニアムのフランクだって、犯人の中に入ることによって犯人に近づいたんだもんね。あるといえばありか。
リズムよく進んでいく物語にのせられて読まされていく。
きっちり包まれて無造作に放置された惨殺死体。次々見つかる死体。生きることを実感するために死を欲するのか、死んでない実感を得るため死を欲するのか。似ているようで、ものすごく違う意識。計画性があるようで無鉄砲な犯人。生きるのが当たり前になりすぎて何かを忘れているのかもしれない。
続編があるようで。楽しみ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント