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2009年7月 7日 (火)

さまよう刃 東野圭吾

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さまよう刃  東野圭吾

未来がひらけているはずだった、幸せに幸せになるはずだった。自分の命よりも大切な娘がヒトの皮をかぶったケダモノにおもちゃにされて殺される。その時、自分はヒトでいられるだろうか。ビデオでその様子をみせられた父親は壊れる。憎しみなんて言葉よりも強い殺意。死という平安よりもひどい苦しみを与えたくて、そんなことをしても救われないことを知っていながら、娘を守れなかった苦しみは娘の苦しみは死よりも重い苦しみで償わせなくっちゃ。

法律は加害者を守る。罪を憎んで人を憎まず。性善説ってやつだろうか。加害者は生きて反省をして更生を望まれる。被害者の未来は閉ざされてしまったのに。遺族のココロは生活は何もなかった前に戻ることはないのに。

先回の読み聞かせでローザを読んだ人がいた。人種差別、奴隷の話から 闇の子供たちを思い出した。図書室で司書さんと話していたとき彼女も言い切った。『子どもに手を出すヒトは死んでしまえばいいのにと思います』

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