極北クレイマー 海堂 尊
極北クレイマー 海堂 尊
とても難しいテーマをエンターテイメントとしてお届けしていただけるとはなんとありがたい。分りにくさもあったが、わたくしはココロが痛くなった。医療を崩壊させようともくろんでいる人々は、救急車に乗ったらすぐに目指す病院があるのだ。あちらにもこちらにも断られるなんてことはないのだ。
わたくしは思うのだ、昔はお医者様といえば人々の尊敬をあつめた、だからこそ生きて当たり前のきわどい世界をなんとかやりぬくことができたのだ。医者である自分のやっていることはみんなのためなのだと自分をココロから酔わすことができたのだ。称賛なくして、きつい労働はできないだろ。人は誰しも褒めてもらいたい生き物じゃないか。昨今、医者なんてもんは、という風潮が強い。そんなところで誰が命を削って働けるんだろう。弱いモノを助けることは、医者の世界でもここいらの世界でも、ヒトの善意が動いているのだ。法律なんて本当に困ったヒトと騙してやろうと考えているヒトのみわけも付かないのだ。騙してやろうと考える人を締め出す基準で作った法律が上手く働くわけないのだ。そうすれば、お金とは関係のないところで人の善意がその人の命を削りながら、弱っている人を助けるのだ。
この本を読みながらそんなことを考えた。
なんとなくイライラするのは、主人公がぼやけているからなんだと思う。
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