フリーター、家を買う。 有川浩
フリーター、家を買う。 有川浩
何気ない一言で人って救われるんだ。
たとえば『間に合った』
どこにでもいる、男の子。自分にチョット自信があって甘えてて、自分が家にいるとき以外は家族はロボットが電池切れるみたいにコトッと動きをとめているかのように感じてて、存在すらも忘れちゃう。世の中は自分中心で回っていると、大げさではなく知らず知らずのうちに心の底から思っちゃってる。それが若さってやつかもしれないんだけど。
そんな男の子が、自分以外にも世界はあって、それぞれに我慢したり考えたり他人にあたったりしているんだって、自分の考えが真ん中じゃないって目からうろこを落とす話。
頭で分かっているつもりになっていても、たとえば世間は冷たいとか、親も生身のヒトだとか、心の底から実感を伴って理解するって難しいことだと思う。家族があって、守られ愛情をそそがれて生きてきたヒトにとっては特に。コレって大人になった年齢になったからってわかるってもんじゃないと思う。
それが理解できるのは、キツいことだけど、当たり前のことだけど、本当にありがたい。
耳に痛くて、わたくしも甘ちゃんだしねとすねてみても、やっぱり気がついてしまう。
それはとてもありがたい。
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