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2010年3月 7日 (日)

君たちに明日はない 垣根涼介

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君たちに明日はない 垣根涼介

軽く面白く読みました。もう少し、人となりが固まっているともっと好きになれたかもしれません。リストラ請負の会社に勤め、誠意を持った仕事振りの主人公。そうはいっても熱いわけではなくあくまでもクール。リストラのための面接で、お話は一話完結っぽくすすんでいきますが、心に残るエピソードがない。上っ面の気持ちの浮き沈みを描いている気がします。リストラ請負人にリストラされる側の気持ちを汲み取れといっても無理な話ではありますが。

怒り狂う女:陽子

オモチャの男:いきなり泣き出す子供のような男

旧友:銀行合併の悲哀

八方ふさがりの女:男、親。どちらも捨てられない。

去りゆく者:会社のためを考える。人間を育てる。ドッチも正論でドッチも困る。

読んでいる間は心の動きにほぅほぅと思わされたような気がするのだけど、読み終わると何も残っていなかった。陽子と真介のエロ全開の関係もまったくいやらしさがない。仕事を一生懸命やっている表の顔と恋人とともにいる時の密室での顔。どちらも誰もが持っている顔。この二人はがつがつと南国のご飯を食べて心ゆくまで触りあう。仕事の顔で相手を観察しかわいいと思う。密室の顔でふれあい甘えあう。どのページにもあれもあってこれもある。どんなヤツにもあれもあってこれもあると訴えているような気がする。

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