ハ行の作家

2010年9月18日 (土)

ゆんでめて 畠中恵

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ゆんでめて 畠中恵

しゃばけシリーズももう9弾ですか。
早いものでございます。

テレビで見てから、わたくしのなかには読みながらきっちり映像が浮かんでまいります。

今回の始まりはいささかキツい。なんど後ろから読もうかと思った事やら。

あたたかいこっけいさが心をゆるめてくれます。

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2010年3月26日 (金)

トキオ 東野圭吾

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トキオ 東野圭吾

今回はいまいち。
あまりの甘えボウさ加減にげんなり。
寄り添うことができず。

生まれてくる意味。生きることの意味。
のんべんだらりと生きているわたくしには耳の痛い言葉。
生まれる前に死んでしまう子供。生まれてすぐに死んでしまう子供。死んでしまうことが義務付けられて生まれてくる子供。生まれても生きていて楽しいのかと周りが考えてしまう子供。産んでよかったのかと悩む親。生んでごめんねと嘆く親。

ヒトが生きて死ぬことには意味なんてない。そう言いきってしまいたくなる。生きて死ぬことがヒトなんだからと。意味を求めるのは酷なことだけど、意味を求めるから生きようと思うことができるのかな。

何かを成し遂げたり、人に評価されたり、満足したり・・。あれこれ、生きていると人は欲しがるものだけど、何もなくても何もしなくてもヒトが生まれ生きることに意味なんてない。子孫を残せなくても、物を売らなくても生み出さなくてもヒトはそこにあるんだよな。ただあるんだよな。ただそこにあって、できれば笑ってくれればわたくしは満足だ。

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2010年3月25日 (木)

インビジブルレイン 誉田哲也

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インビジブルレイン 誉田哲也

哀しいね。
今回もテンポよく物語りは進んでいく。
よい男は都合のよい男ばかりでもないんだよね。
やくざじゃなかったら違う付き合い方もできたのに。

出来る女であるところの組織の中での葛藤もうまくかわせるようになっており、仲間もできた。信頼してくれる上司もいる中で自分に求められるもの、自分が求めるもの、仕事の上だけでなく自分の人生に必要なもの。一人でいることの諦めと欲求。頼りたいわけじゃないけれど欲しいと思うヒト。

このお話も4作目とのこと、姫川の内面やらもう少しの飛躍を求めてしまうよ。

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2010年1月29日 (金)

スカーペッタ Pコーンウェル

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スカーペッタ〈上〉

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スカーペッタ〈下〉

パトリシア・コーンウェル

検視官シリーズももう16作目?
早いなぁ。いつの間にやらケイの私生活に重点がおかっるようになって、登場人物には一線を引いて誰も欠けることなくいてほしい、幸せがりやさんのわたくしにはマリーノの気持ちやケイの自分を律しすぎるとこ、ルーシーの無茶っぷりが心配でならなかったのだ。ほらみたことかとバラバラになってしまった。
と、ココから1年後。
大事だと思っている人たちは再会もさりげないさ。
集まったと思ったら、もうそっこうで解決に向けて走り出しちゃうんだなコレが。

情報。いらないよってくらいの情報。
違うって証明できなきゃ真実になっていってしまう危うい情報。
思い込み。妬ましさ。憧れ。
ちょっとした噂話が、暴走を始める。
誰かの運命を大きく変えてしまうぐらいに。

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2010年1月26日 (火)

片腕をなくした男 フリーマントル

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片腕をなくした男〈上〉

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片腕をなくした男〈下〉

ブライアン・フリーマントル

おひさしぶりっ。チャーリー。
なんか今回はかっこよく見えるぜ。

イギリス大使館の中で顔のない死体が発見される。ビックリするぐらいに危機意識のない大使館の内部。またもや孤立無援のチャーリーは逃げ延びることができるのか。

チャーリーが一人プロっぽい。
でも今回のチャーリーには守るものができているので大変そうだ。
どこまでも追われる諜報の世界で、チャーリーは人並みの幸せってやつが手に入るのかな。

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2010年1月21日 (木)

WILL 本多孝好

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WILL 本多孝好

すぐ泣いたね。
死なんてよく聞くお話、どこにでもある日常なのに、それはやっぱりたった一つのものなんだよ。その人がいなくなるってことは、その人から何も受け取れないってことなんだよ。より良い想像ができればいいんだけど、そうもいかないよね。最悪なことをつい想像してしまうよ。もう聞くことができないのに、正解なんて分らないのに、だからこそ罪悪感ってやつなんだろうか。あなたは死んでいるのにわたしは生きていてごめんなさい。そんなことが心の奥にあるんだろうか。

MOMENT

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2009年11月28日 (土)

ジウⅢ 誉田哲也

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ジウ〈3〉新世界秩序 誉田哲也

なんとも大きな話になってしまった。
ダメだダメだと呼ぶ声にも気付かず人を殺してしまう。
自分の力さえも自分自身と違うとは、なんとも難しいことだ。

リアリティ?あるさぁ。クスリと権力欲、そしてお金。
人はころりと堕ちてしまうんだろうなぁ。
それにしてもジウが痛みを感じない人間でよかった。
子どもの時の痛みを痛みと感じなくてよかった。
それだからこんなことをしでかしたとしても、その時に引き裂かれる痛みを味あわなくてよかった。だからミヤジなんてもっともっと痛みを味わいながら死んでしまえばよかったのにと思ってしまうよ。ジウが感じるはずの痛みをすべて引き受けてくれたらよかったのに。

ジウⅡ

ジウⅠ

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2009年11月11日 (水)

ジウ3 誉田 哲也

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ジウ〈2〉―警視庁特殊急襲部隊 誉田 哲也

子ども、誘拐、レイプ。
読み始めて、てっきり若い娘さんと思った。
子どもなんて、正直イヤ。しかも初めてじゃないといわせるところがまたイヤ。
暴力を嫌悪させるところまで感じさせるには、ここまで必要なんだろうとは思うけれどがっかりする。1では間に合ったから。2は狂気の手前まで持っていかなきゃならないんだな。じゃあ単純に3が楽しみだ。

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2009年10月24日 (土)

真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-A 本多孝好

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真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-A 本多孝好(2004.10)

わたくしは先にを読んでしまった。
ひどいや。気の毒すぎるよ。

使っている言葉がきれい。
主人公はお人形のようだと感じる。
だけど、自分を持て余していた不器用なヒトなんだな。

正義のミカタ

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2009年10月23日 (金)

チェーン・ポイズン 本多孝好

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チェーン・ポイズン 本多孝好

女性の語りと男性の語り

死んでしまう日を指折り数えて、その日を心待ちに今を辛抱しているヒト
現実に折り合おう折り合おうと自分をなだめながらながめながら生きるヒト

読んで、あぁよかったと思った。
月並みな感想でいいぞ自分。と思った。
絶望はそのヒト本人にしかわからないものだから、死んでしまうのに理由なんか要らないんだろうけど、なんとか死ではないもので救われてほしいと願ってしまう。死、そのもので救われるんじゃなくて。今は死なない時代だから自殺というのも動物としての種の増えすぎを憂う本能の働きなのかと考えてしまう。自殺も寿命なのかとも思う。でも楽しいことがあるかもしれんよ、死んでしまうならなんでもできるじゃんなどと身もだえしてしまう。理解ができないということなんだと思う。それができないから死ぬんだよって言われちゃうな。

どうか出会う人が合うヒトでありますように。

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