ナ行の作家

2010年9月17日 (金)

あなた明日の朝お話があります 中場利一

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あなた明日の朝お話があります 中場利一

短編集。
それぞれ主人公が違うけど、同じ地域のお話。
もちろんお互いお知り合い。

暴力だよ。当然だよ。
人と人とのつながりだよ。
そりゃあ 泣けるさ。
昔から、餅は餅屋てきまってんねん。
安いからって大手のお店にいけるかい。
壊れてしまうのが怖いから、自分で壊したくなる。壊そうとしても壊れないって求めてほしいから試したくなる。
ひとってばか。

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2010年9月16日 (木)

走らんかい! 中場利一

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走らんかい!―岸和田だんじりグラフィティ  中場利一

かおるちゃんがっ。

まぁ今回、かおるちゃんは関係ないんだけど。
祭りに対する地域の力と申しましょうか、団結力と申しましょうか
一つ間違ったら、死にますの世界。
二つ間違ったら、殺されますの世界?

わたくしは西の生まれでまなく、地域が団結していた頃もしらない。
玄関には常に鍵がかかった生活をしていたので、このお話がけっこう本当であるということがいまいち信じられない。でも、大人が子どもをほったらかしにするのに気の向くまま子どもをかまう世界にはあこがれる。だって、わたくしのまわりは、ただの子どもに気をつかいすぎる上に叱らない。子どもが大人を恐れない。わたくしがおよその子どもに怖がられていることが珍しいと、多分にいやな感じで言われるのである。

大人に子どもが従うのは当たり前、もちろん大人はきっちりその子どものために何かをする気でいることが前提だけど、子どもが大人を恐れるのは当たり前。

だから、わたくしはこのお話が好きである。

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2009年11月10日 (火)

少女 湊 かなえ

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少女  湊かなえ

大人になると忘れてしまう『少女』
何の裏づけもなくプライドが高く、ばかばかしいと思われることにこだわり、したたかで、まさに野獣の世界を生き抜く『少女』
存在自体がミステリーだ。

その少女のかわいらしさとおそろしさが味わえる。
わたくしも『少女』だったから、おそろしくも懐かしく感じた。絶対にあの世界には戻りたくないし、世界が自分のもので、世界が敵だったあの頃の自分には戻りたくない。

素晴らしきかな少女の世界。

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2009年8月22日 (土)

ミスター・シープ 中場利一

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ミスター・シープ 中場利一

銀行なんてさ、イヤなやつって本当にイヤなやつだよ。
しかもさ、上にいる人は大概イヤなやつなのさ。
イヤなやつじゃなきゃ上には上がれないんだと思うよ。

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2009年8月21日 (金)

ノーサラリーマン・ノークライ 中場利一

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ノーサラリーマン・ノークライ 中場利一

サラリーマンは辛いよ。
自分で好きでやってることだと思いつつ、会社のためと思いつつ、いつでも辞めてやると思いつつ、こんなの自分じゃないと思いつつ

一つの枠の中に捕らえられてしまうと、常識とか正義とか普通の言葉とかがどっかにいっちゃうんだよな。

それでもなんとかかんとか自分を保ってやってかなくっちゃならないんだよな。

そんな風にいると、一番大事なときになにが大事かわからなくなっちゃうんだよな。

結局、自分が大変な時って誰も助けにならないんだよ。
やっぱり自分で自分を救い上げないと助からないんだよな

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2009年8月20日 (木)

岸和田のカオルちゃん 中場利一

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岸和田のカオルちゃん 中場利一

最高傑作。
ずっとずっとカオルちゃんが気になっていた。
そりゃああんだけのお人だもの、はまってしまうのも当然。

機動隊は警察のパート、やくざなんてだいきらい。
傍若無人のカオルちゃん、その中にも一つだけ、カオルちゃんの好きなものがあった?!

イカンこんなこと書いてたら、背中に寒気が・・。
カオルレーダーを発動しそうだ。

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2009年8月19日 (水)

シックスポケッツチルドレン

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シックスポケッツ・チルドレン 中場利一

親は言葉じゃなくて態度で示せ。

イカしたどうしようもない父とやんちゃな息子にたくましき母。

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2009年8月18日 (火)

走れ!ビスコ

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走れ!ビスコ  中場利一

一生懸命なかわいコちゃんの話。
こんなにがんばることができて、結果が付いてきたらどんなにかうれしいでしょうね。

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2009年7月21日 (火)

純情ぴかれすく 中場利一

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純情ぴかれすく―その後の岸和田少年愚連隊

中学生だった彼も20をすぎてしまいました。
野獣だった彼は20をすぎてもまだまだ野獣のようです。
でもちょっとだけ個性が出てきました。
女の子を商売にしたり、ばぁさんを泣かせたり、友達を裏切ったり、そんなことは脳のどこかが拒否反応をおこします。
でも相変わらず、ちゅうちょせず血を流し流させます。歯を折ります。ほっぺたを突き破ります。死なないのがウソのようです。きっとどこかで誰かはひっそり死んでいることでしょう。
やっとやりたいことが見つかってよかったです。
わたくしもやりたいことだけをやって生きていきます。きっとわたくしの面倒も誰かがみてくれることでしょう。

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2009年7月20日 (月)

完結編 中場利一

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岸和田少年愚連隊 完結篇 中場利一

かおるちゃんの出番がおおい。
かおるちゃんがどんどんいい味を出してきている。
がやるはずだよ。というかがやったからこうなったのか?

さすがに高校中退は成人するまで長い。
大人の自覚と諦めを叩き込まれて放り出される高卒より、難儀するであろう。

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