タ行の作家

2010年9月 2日 (木)

アナザーフェイス 堂場瞬一

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アナザーフェイス 堂場瞬一

テンポがよく、登場人物にも納得ができる。

最近こういうのが最低ラインではなくなってきた。
手に取る本のあたりが悪すぎる・・・・。

刑事らしくない刑事。とのこと。
刑事らしいとはどんなものかもいまいちつかんでいないので、よくわからないけど、芝居をかじった刑事ってのはないタイプってことなんだろうな。

人当たりがよく和ませるのが得意な人って、うらやましいこと。

最も共感するのが、仕事も家庭もどっちも全力でなきゃやってられないってこと。
どっちかって選べないじゃん。どっちもってのが欲張りとも思わない。でもどっちもってのは時間が24時間で、昼と夜があって、自分の身が一つしかないことを考えると難しいのかもしれないな。我慢させる割合がどっちかに偏るのは否めない。だから夫婦二人で力と時間を合わせて家庭を維持するのが合理的なんだろうな。

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2010年2月16日 (火)

ロード&ゴー 日明 恩

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ロード&ゴー  日明 恩

ほんの16時間の話。
救急車の狭い車内での話。

心意気と生き方。自分の中にしっかりとした軸がある生き方。
こんな人たちが実際に救急車に乗っていたり、消防士として勤務しているのなら、わたくしは襟を正して彼らを活躍をみなければならないと思うよ。
火事が起こったり、わたくしの運転する車の横を救急車が通り過ぎたりする度にわたくしは彼らの無事を祈り、ジャマにならないように行動するよ。
わたくしたちのことだけを考えて行動してくれる彼らに恩返しをしなくてはね。

登場人物がリンクするお話が好きなわたくしにはうれしいお話だったよ。

埋み火―Fire’s Out

鎮火報Fire’s Out

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2009年7月 9日 (木)

ギフト 日明恩

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ギフト 日明恩(たちもりめぐみ)

シックス・センス をベースにね。なかなかおもしろい本であった。
誰にも信じてもらえず、毎日がつらいものならイヤになっちゃうよ。
誰かに出会えて、寄りかかることなく自分で生きていくのは大変である。

埋み火―Fire’s Out

鎮火報Fire’s Out

それでも、警官は微笑う

そして、警官は奔る

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2009年4月20日 (月)

悼む人 天童荒太

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悼む人 天童荒太

5ページごとに泣けた。
そりゃあそうだ。
だって死の話だもの。大切なこの人が死んでしまって悲しくて悲しくてたまらないって話だもの。

死に行く母と死を救い上げる息子。
死とはなんだろう。
わたくしは死は死であるとしか考えられない。重みのある死も軽い死もわたくしには他人ごと。わたくしには身近にある死しか語れないし、受け止められない。

そう思いつつも、この本を深いところで受け止めたように思う。この本を読めてよかったと思ったわたくしがいる。

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2008年11月14日 (金)

もの静かな女たち 多島斗志之

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もの静かな女たち 多島斗志之

究極、どこまでも自分中心だよ。
わかる気がするのだ。壊れることが非日常ではなく日常の続きで一歩踏み出すだけだということが。それは軽く踏み出すわけではなく、じわじわと日常に追い詰められていつ越えてもおかしくないぎりぎりにいるからできるのだ。そのとき守るモノを守ることが当然だと思うのだ。たとえ誰を踏みつけても何食わぬカオでそのまま日常を送れるのだ。当然のことをしたまでだから。

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2008年9月23日 (火)

埋み火―Fire’s Out 日明 恩

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埋み火―Fire’s Out 日明 恩

なんてわたくし好みの本。熱くって冷めたくって考えて困っちゃう。かわいくって大好き。と思いつつ、2冊目で食傷気味。

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2008年9月22日 (月)

鎮火報Fire’s Out 日明 恩

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鎮火報Fire’s Out 日明 恩

わたくしはIWGPが大好きだ。
そしてこの本はマコっちゃんに通ずるものがある。

楽して稼ぎたいのだと、だからコームインになったのだと雄大は言うのだ。それにしちゃあ働くわけだよ。同じ消防士で殉職した父さんを嫌うんだよ。わかっているのに嫌わずにはいられないんだよ。むかつくところは、母が年寄り若く魅力的なんだって。後ろから見ると20の子がうっかりナンパしちゃうんだって。夢かよ・・・。

コームインってなに?国民の奴隷でございます。
前回と思うと熱くなりたくないといっている割に熱すぎなんだよ。

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2008年9月 8日 (月)

そして、警官は奔る 日明恩

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そして、警官は奔る 日明恩

それでも、警官は微笑うの続編。
愛すべき武本、潮崎が動いている。

今回は子どもについて、哀しみ、同情、法律、立場について。人間としての感情と職務についている時の感情どちらを前に出すべきか、どちらか選ばなければいけないのか。なかなか難しい問題を前にして、武本の出す答えを待っている。
救われなくてはいけない命がこぼれおちて、生きていてなお殺されてしまう現実もありどうしたらいいのかどうするのがいいのか悩んでしまう。問題は十羽一絡げに考えてしまうことだと思う。どれにも通用する答えなんてあるわけがないんだもの。その一つ一つについて丁寧に考えていけばいいんだ。考えて行動していくしかないんだ。振り返って考えればみんなわかっていることなのに、逃げてしまうんだよ。どうにもできないって。

それにしても女性の書いた本なのだけれど、女性にきびしい・・。
そもそも日明恩って女性なのか?写真を見て勝手に女性だと思っているけれど、違うかもしれないよね。女性の一筋縄ではいかない汚さ弱さ厳しさを、男性キャラの実直、誠実、やさしさで対比させてて、やっぱり女性だと思う。

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2008年9月 5日 (金)

それでも、警官は微笑う 日明恩

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それでも、警官は微笑う 日明恩

ひさかたぶりに登場人物みんなを好きになれた。みんな甘ちゃんだけどね。そこがいいと思う。面白かった。話はよくありがちな復讐モノと決意を胸に秘め的なモノ。
単純で一本気で悪いやつが出てこないの。わたくしのつぼ。
お父上の数々のお言葉にも深くうなずきました。

やらないでする後悔よりやってする後悔のが良い。

身の丈にあった判断力を身につけろ。

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2007年7月31日 (火)

トマス・ハリス ハンニバルライジング上下

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ハンニバル・ライジング 上巻 トマス・ハリス

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ハンニバル・ライジング 下巻

レクター博士はなぜに怪物になったの?

わたくしには答えを見つけることができませんでした。

戦争はすべての人を怪物にしてしまう。
その中にいる誰もが怪物にならざるを得ない。

美しいハンニバルは特別であるがゆえに
怪物なのでしょう。

何者にも犯されることのないレクター博士は
生まれた時からアンソニー・ホプキンスだったのです。
彼が何を思い悩んでいるかなど、知ろうと思うのが間違っているのです。
彼には悩みなどないのです。
彼の思いは美しいものを味わうことのみに費やされているはずです。

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