モダンタイムス 伊坂幸太郎

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モダンタイムス 伊坂幸太郎

魔王 の続編。
モーニングに連載していたのを単行本化とのこと。

わたくしはいまいちと思った。
伊坂幸太郎のセリフ回しは健在であったものの、主人公の心持が伝わりにくかった。わたくしは今でもスカートをなおす人間でありたいと考えている。

勇気はあるか?
痛みに耐える勇気、前に踏み出す勇気、知る勇気、逃げる勇気はあるのか。自分のすることに責任をとる勇気はあるか。自分のしなかったことで世界がどうかわったか想像する勇気はあるか。自分のすることで世界が変わるのか試してみる勇気はあるか。

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ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎

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ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎

突然やってもいないことで追われる。
違うんだといっても、そんなことは関係なさそう。
結末だけがある。
その望まれる結末は自分が居なくなること。

この人の書くものは、後ろから前のページを見直してみる楽しさ。
伏線を追いなおす楽しさ。
そして登場人物のひょうひょうとしたところ。
熱くもなく冷たくもなく、楽しかった時間には楽しさだけを感じさせること。
愛があること。

よく大いなる力がって言う人がいる。
大いなる力に操られたとか
大いなる力にはめられたとか
個人の力や個人の思いなんか伝わらない場所がある。
誰かが決断してやっているはずなのに
誰なのかまったく分からない。

情けない姿をさらしてもいい。逃げて生きろ。

カテゴリー伊坂幸太郎

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フィッシュストーリー

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フィッシュストーリー

短編集。

あれやこれやの登場人物が登場。
あれやこれやと楽しめる。
こんなのって大好きなはずなんだけど
イマイチ面白みにかけるような気がする。
オーデュボンに通ずる未熟さが感じられる。

今迄で培ってきた登場人物たちの力により読める。
だって好きなんだもん。
あの人の名前が出ているならあの人が話すなら
多少の面白みのなさには目をつぶるよ。

図書館の本だしね。

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陽気なギャングの日常と襲撃

陽気なギャングの日常と襲撃

陽気なギャングの日常と襲撃

伊坂幸太郎

なにがうれしいって
この本は読み手も仲間に入れてくれてるんだよ。
うれしいよ。悪いかよ。
ご都合主義の匂いがプンプンだよ。
まったくギャングの日常だよ。
だってギャングだもん
日常だって非日常さ。
我々一般人からすればね。

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オーデュボンの祈り

オーデュボンの祈り

オーデュボンの祈り

伊坂幸太郎

デビュー作だね。新潮ミステリー倶楽部賞受賞作品。
ファンタジーだ。
非人間的な毒だけを持つ人もでてきて
酷薄さをかもし出す。
しゃべるカカシ。人に知られていない、何かを欠かした島。

ここにきて、デビュー作ってのがまずかったのかな。
いまいち読み通すのが苦しかった。
優しげな軽やかな世界で楽しく読んだんだけども
まのびした感が強かった。

お得意のカオス理論。
物語はなんてことなく進んでいく。
それよりも、読ませてくれたのは登場人物たちだろうかね。
通り一遍の人はダレもいない
人は幾通りの自分を持っていて、何かのきっかけで屈折してしまう。
知らないだけで隣の誰かもこんな人ではないのかもね。

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陽気なギャングが地球を回す

陽気なギャングが地球を回す

陽気なギャングが地球を回す

伊坂幸太郎

サントリーミステリー大賞で佳作になった
「悪党たちが目にしみる」の全面改訂版。・・らしい

またまたよかった。
とにかく文章がおもしろいんだ。
会話がおもしろいんだ。

ただ、先が見えすぎちゃってるのが痛い。
でもこれはこれでいいんだ。
おもしろく、気軽に、笑いながら、読むには最適なのだ。

『成瀬さん、警官の制服を着た人は、警察官に決まってるよ』

『サンタクロースの格好をした男の大半は、サンタクロースじゃない』

陽気なギャングの日常と襲撃
またこの4人にあえるのだ。うれしい・・・。

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重力ピエロ

重力ピエロ

重力ピエロ

伊坂幸太郎

この人の本は何が大切かということをいつも大事にしている。
生きるのに何が大切か?
生きていくのに何が大切か。
何の罪もないものは何か。
人はなんなんだ?
人を救うこと、それは簡単な言葉で表されるんだ。

「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」

好き。
ラッシュライフの黒澤さんだよね?

重い題材。
レイプでできた子。
だけど、無理なく明るいあたたかさを感じる。
「賞賛に値する」父が
「あなたたちは一緒なんだから」と信じ、賭けてくれる母が
自分たちの子として、生まれ出でる子に何の責任もないと
自分で考え、そう結論を出せる両親が
明るさをつくり、重力を開放する。

「ピエロが空中ブランコから飛ぶ時、みんな重力のことを忘れているんだ」

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チルドレン

チルドレン

チルドレン

伊坂幸太郎

最初はつまんない本だと思いました。

短編集でした。

彼らの記憶と一緒に自分も生きている感じがしました。

前にちらっとでてきたエビソードが

後から明かされるとか

「そもそも、大人が格好良ければ、子供はぐれねぇんだよ」

「歴史に残るような特別さはまるでなかったけれど、僕にはこれが、特別な時間なのだ、と分かった。この特別ができるだけ長く続けばいいな、と思う。甘いかな。」

気が付かないだけで

さっきも今も、特別な時間が流れている

それに気が付きたいなと思うのだ。

そんなことより

陣内くんをだんだん好ましく思う自分がいたのだ。

最初、おもしろくなかったのは

彼らと知り合いじゃなかったからなんだな。

だんだん彼らを知って、だんだん好きになって

物語りがおもしろくなるんだ。

少年もみんなも同じじゃない、普通でもなく特別だ

だからものすごく普通であるのは、ものすごく特別なんだ。

絶対。

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アヒルと鴨のコインロッカー

アヒルと鴨のコインロッカー

アヒルと鴨のコインロッカー

伊坂幸太郎

そのまんまの題名なんだ。

アヒルと鴨のコインロッカーが題名だと思ったところで

そのまんまじゃんと気付く。

これはイカシてる。

味わい深い。

そして生々しい。

恐怖や戸惑いが登場人物の息遣いそのままに

自分のうちに湧いてくる。

『あれおかしいな、助かったのに何で怯えてるんだろう。自分を叱咤しようとするが、気づけば、ドアの前にしゃがんでいた。小刻みに身体が震えている。止まらない。
そうか、わたしは臆病者だ。』

彼らがいなくなったのがとても哀しい。

彼らが笑っていないのが哀しい。    

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グラスホッパー

グラスホッパー

グラスホッパー

伊坂幸太郎

また伊坂幸太郎。

これもなかなか味わい深い。

格言好きなんだな、わたくしは。

『危機感ってのは、頭では分かっていても、意外に実感を伴わないものだからね』

非、合法的な会社、ナイフ使い、自殺させ屋、押し屋、「劇団」

悪い人たちの中に復讐を胸に秘めた誠実な男が一人

悪いのか?

『人は増えすぎた。密集地帯で人は凶暴になっていく。

一年間に何千人もの人が交通事故で死んでいる。

負傷者も含めればもっとひどい数字になる。

それなのに、車に乗るのはやめよう、とは誰も言い出さない。

結局、人の命なんて二の次なんだ。大事なのは、利便性だ。』

そんな世界が殺し屋を悪いっていえるのか?

いえねぇよなぁ・・・。

それでも誰かが、誰かの大切な誰かがいなくなることを

想像すれば悲しい。

急行列車は、まだ通過している。

自分から飛ぶこともできるし、誰かに押されるかもしれない。

人の欲望、人の望みは果てがなく

望みを供しようとする世界があれば

どこまでも残酷になることができる。

どちらから見た世界が現実なのか。

わたくしのみているこの世界はホントに現実なの?

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砂漠

砂漠

砂漠

伊坂幸太郎

素性のわからない

なんだかすごいやつがわらわらいる。

古賀さんとか鳩麦さんとか401号室のおばちゃんだとか。

そんな人たちを横目で見ながら、

春がきて夏がすぎ秋がきて冬がすぎ

また春がやってくる。

ただ生きている。

暮らしている、思い返すでもない日常が流れている。

これから生きていく中で

何かのきっかけがあれば、思い出したりするだろう出来事が

この本には綴られているわけだ。

正義とは?世界平和とは?優しさとは?

『今、目の前で泣いている人を救えない人間がね、明日、世界を救えるわけがないんですよ』

これっぽっちも答えは出ない。

まったく笑っちゃうよ。

わたしはこの本が好き。

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ラッシュライフ

ラッシュライフ

ラッシュライフ

伊坂幸太郎

「人の一生のうち一日だけが自分の担当で、その日は自分が主役になる。そうして翌日には別の人間が主役を務める。」

物語がつながる、人をつなぎ、状況をつなぐ

細かく、組み合わされた物語。

おもしろい。

謎には答えが用意されてて、単純にうれしくて

生きてるってさ、なんてことも皮肉っぽく思い出させてくれる。

『譲れないものってあるじゃん。』

なんてありがちな終わりが、感動的でなく淡々と納得できる。

表紙に使われただまし絵にも納得。

物語のつなぎ方と時間の流れ方

これほどうまく効果的にできるなんて

巧いモンじゃとかみしめる。

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終末のフール

終末のフール

終末のフール

伊坂幸太郎

人類滅亡のカウントダウンが始まったら

どうしよう

どうなっちゃうんだろう

死んでしまう日が決まっても

その日までは生きている

何をやって

何をやらないんだろうな

その時がきてみないとわからないけど

諦めることはしたくないかな

終りを早めても

おもしろくないと思うような気がする。

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魔王

魔王

魔王

伊坂幸太郎

死神がでてきて

うれしい。

この本を読め

自分で考えていると考えている奴

意味がわかるか?

わたくしもスカートを直し、ボタンを押さない人でありたい

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死神の精度

死神の精度

死神の精度

伊坂幸太郎

精度…

精密さの度合い

粗さ、ばらつきの幅

by広辞苑

死神としてのばらつきの幅?

人が死を向かえるにあたって

どのようなばらつきがあるかってこと?

面白い読みモノ

人はつまんないから面白いんだね

死神はおどろくよね

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